1-406

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406 名前:1/5 投稿日:2006/05/22(月) 19:34:48 P+uvhSFF

俺も相当暇なのか何時もどうり部室へと向かい

朝比奈さんが着替えて居ないか確かめる為に扉をノックをする

返事が無い

着替えて居ないのか、もしくは誰もいないのか

いや、長門は絶対に居る筈だ。あいつは部室と同化しているからな

扉を開けてみると思わぬ人物がいた

長門が本を読んで居る訳でもなく

ハルヒがPCを弄っている訳でもなく

朝比奈さんが可愛いメイド姿で彷徨いてる訳でもなく

唯 笑顔で佇んでいる古泉がそこにいた

キョン君」

微笑みながら俺に近づく

「お前がキョン君って呼ぶと何だかなぁ…」

朝比奈さんがキョン君と呼ぶのと何かが違う

嫌では無いのだが…なんて言うか

言葉に出来ない もどかしさがあるのだ



407 名前:2/5 投稿日:2006/05/22(月) 19:35:49 P+uvhSFF

「嫌ですか?」

「嫌じゃないけど」

いつも俺の事を名前で呼ばないこいつが呼ぶと…

じゃなくてこいつまで俺の事を「キョン」と言うのか

がっくりと項垂れ「何でもいいよ」と呟く

溜息を吐き、椅子に座ろうと足を歩めると

行き成り古泉に手を掴まれ勢いよく壁へと押される

乱暴な奴だな。と思うより先に

何時も通りの微笑みの侭古泉の顔が近づく

キョン君…」

耳に息を吹きかけられるように囁かれる

むず痒さが堪らず顔を顰めると

古泉が声を立てて笑い出す

「っ…なんだよ。何か用か?」

それが気に喰わず、睨むと古泉は笑うのを止め

普段の微笑みとは少し違う…なんて言うか

自嘲じみた微笑みだった

「唯名前を呼んでみたかっただけです」

キョン君、と又耳元に息を吹きかけるように囁く

「だからそれ、止めろよ…」

すると古泉は「何ででしょうか?何故駄目なんですか」

と本当に不思議そうに微笑む



408 名前:3/5 投稿日:2006/05/22(月) 19:36:36 P+uvhSFF

止めろという理由は特に無い

変な感じがするから止めて欲しいだけなのだ

その事が言いにくく、口籠もってしまう

「僕はね、あなたの事が好きなんです」

掴まれた侭の腕に強く力を込められ、痛さで眉を顰める

「す…好き?は?お前何いってんだよ…古泉」

男に好きと言われて、何てリアクションすれば良いか分からず

意味が分からないと言うしか無かった

「その侭の意味で「好き」です」

いや、そのままの意味って…

「古泉ってそう言う趣味があるのかよ」

俺は勿論お断り

断じて女の子が好きだし

てか、古泉が俺の事を好きとかネタだろう?

たちの悪い冗談に決まっている

「いえ、決してそう言う趣味があるとは言えませんけどね。

…いつの間にかあなたを愛していた。それだけじゃ駄目でしょうか?」

壁につよく押され同時に両手も拘束されてしまった

何も言えず、しかも動けなかった為古泉を睨む事しか出来なかった

誰か来る事を願い、今はもう諦めるしかなかった



409 名前:4/5 投稿日:2006/05/22(月) 19:37:33 P+uvhSFF

そんな俺の気持ちを見透かしたように古泉は言う

「事前に鍵をかけておきました。なので誰も入ってこれませんよ」

用意周到だな、と心の中で呟く

古泉は本気で言っているのだろうか。

そう思い、俺は恐る恐る訊ねる

「古泉、それ…本気で言っているのか?…俺の事を好きとか…」

自分で声に出して云うのは恥ずかしかったが仕方がない

「ええ、本気です」

愛しています。そう微笑み、強く顎を掴まれる

次に何をされるのかと予想するより先に

古泉の唇が俺の唇と重なった

「っん…」

それは優しさとは程遠く乱暴でしか無かった

息苦しくなり薄く唇と開くと古泉の舌が侵入する

「ふ…っ…ぁ」

どちらの唾液か分からなくなった頃、やっと開放され

俺は立っているのが辛く地面へと座り込んでしまった

酷い呼吸困難になったかのような苦しさで

荒く呼吸をすると不敵に微笑む古泉が目に入った

「てめぇ…」

一発殴ろうとするが力が入らず断念する


410 名前:5/5 投稿日:2006/05/22(月) 19:39:15 P+uvhSFF

「キスは初めてですか?」

答える義務なんて無いだろう

質問を無視するとやれやれ。と首をふり

「どうでした?」と感想を求められる

睨むと古泉は又微笑んだ

「これから…僕を忘れられなくさせてあげます」

ゆっくりとね…。

「古泉…おまえ…」

罵ろうと声をあげるが丁度よく扉をノックする音が聞こえ

言葉をのみ込むしかなかった

「残念です、今からもっと楽しもうと思ったのに」

ねぇ、キョン君?

そう優しく微笑む古泉を見ると

さっきの事など無かったかのように思えた

「古泉…」

唇を拭い、俺はゆっくりと立ち上がった




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